私たちについて
キセキのはじまり
愛する時間
はじめまして。
「玉手箱」を運営しているmisaです。「サンドブラストとは何か」を私が知ってから10年あまりになります。でも、「この仕事を始めて何年?」と聞かれたら、どう答えればいいか、私はいつも迷ってしまいます。
サンドブラストを私がするに至った経緯の中に、とても大切な人の存在があります。その大切な二人の存在なくして今の私はありません。
なぜ、「恋するふたりの夢玉手箱」が誕生したか、その軌跡を知っていてほしいと思います。
最初にサンドブラストを仕事として初めていたのは妹です。性格として、何事にも積極的で努力家です。
でも、妹は体が弱く、体力的に外で働くことが難しかったこと、30歳から習い始めた書道でも、どんどん動かなくなっていく手にサポーターを巻きながら練習を重ね、段をとるまでになり、絵手紙や創作文字を書くようになったこと。
興味本位で始めたサンドブラストでしたが、自分の書いた書道の文字が、褪せないガラスに彫れるという魅力に引き込まれ、妹はどんどん夢中になっていきました。さらに活動的な生活をしたいという願いが強く、自宅でも出来るサンドブラストを使った作品作りを仕事として選んだのです。もう見てお分かりだと思うのですが、その妹の気持ちを大切にしたいという思いから、私は妹のサポートをするようになりました。そうして、今は妹に変わって私がサンドブラストを仕事にしています。
妹から受け継いだサンドブラストをきっかけに、私はもう一人の大切なパートナーと出会うこととなりました。妹のアシスタントとしてサンドブラストを経験してはいたものの、仕事となると私は右も左もわからない赤ん坊です。同時期にフランチャイズの会社も廃業してしまい、どうにかせねばという思いで、あらゆることをネットで調べ始めました。そんな時に見つけた工房を運営していたのが、今のパートナーです。
当時のサンドブラストは閉鎖的な業界で、こちらの尋ねることについてすべて答えてくれる彼の気持ちは、当時の私には理解しがたいものがありました。同業者ですから、普通なら教えれば敵が増えると思うじゃありませんか!?人に何かを教えるということは、それも、公開されていない情報を他人に教えるのは、ゆるぎない自信がなければできることではありません。会話を交わすたびに、彼の凛としたそんな姿勢と強さにどんどん惹かれていきました。
彼に出会った頃の私といえば、とにかくヘタレで努力や根性なんて言葉は無縁です。失敗すれば凹んで冬眠、うまくいくことがあっても調子にのりすぎて自爆、わからないことがあっても困りはしない、どうにか生きていける、そんな野性的な生き物でした。
彼と私は間反対の性格です。今日まで彼と過ごしてきた6年の日々、喧嘩をどれだけ繰り返したことか・・・・・・、喧嘩をしていた時間の方が多かったといったほうが正しいかもしれません。
ですが、当時理解できなかったことも、今だからわかることがたくさんあります。彼と喧嘩をするごとに、自分の心の奥底に潜んでいた弱さや葛藤、好みまでが一転し、私はどんどん自分の心根に触れるようになっていったように思います。例えば、口が悪いのは弱い自分を隠すため、学ぼうとすることを避けようとするのはおバカがばれるから(泣)。
本当はスカートが好きなくせに・・・・・・パンツスタイルというふうに服装にも現れてましたね。
愚痴や不満が自分を暗くしていると何度も言う彼の真意をわかろうともせず『聞いてくれてもいいのに』と彼に苛立ちをぶつけてばかりでした。私の職場や家族間の悩みに、解決策を提案する彼の言葉に私は耳を傾けようともせず永遠に不満を喋り続け、『愚痴と相談は違う』と彼に電話を切られたことも何度あったことでしょうか。
真剣だからこそ、目をそらさずに嫌なことも伝えなければならないこともある、憎まれ役を買ってまで伝えてくれ続けた彼の愛情に包まれているそんな気がします。
私たちには、ふたりで描いている夢がたくさんあります。この夢を叶えるためにたくさん喧嘩をしてきました。彼と過ごした時間も一緒に作ったこのサイトも、喧嘩をした時間さえも、私の宝物です。
そして私自身、「書」の心得もなければ、想いを字にすることはできません。ですが、デザインを考えるのが好きです。本格的なデザインの心得があるわけではありませんが、いじいじしたり、怒ったり。そんな気持ちをちょっとした落書きから、心の叫びに生まれ変わるデザイン画ができたその瞬間が、この仕事の魅力のひとつでもあります。
妹のように、自分で書いた「書」をそのままガラスに彫り、書全体はもちろん、筆のカスレや小さなしずくまで、紙に書いたものが、そのままガラスに写しとられるのです。それはとても感動的な瞬間であり、指から伝わる想いは決して印刷では感じることはできません。手で触れ心を感じることのできるのがサンドブラストです。
恋するマグカップシリーズは、私たちふたりの6年間の集大成と言っても大げさではありません。
怒りや悲しみを、楽しみや喜びに変える(という気持ちです)作品作りをしています。
わたしの「落書きデザイン」に「それ私も思った」って人がいるって思いながら、仕事に励んでいます。
あなたの大切な人に素直な想いが届きますように・・・・・・。夢玉手箱のマグカップは心に触れる贈り物です。大切に使っていただける方にお届けしたいと思っています。