デザインから仕上がりまでの作業工程

サンドブラストとは

まず初めにサンドサンドブラストという加工法があることをご存知でしょうか?
その特徴は、お塩よりも細かな粒子の砂を高速で吹き付ける機械を使い、その砂を素材にぶつけることで、表面に小さな傷をつけ、それを繰り返すことで彫刻が出来ます。
ガラスやマグカップに彫刻できる道具は限られています。サンドブラストはその中のひとつです。

サンドブラストは簡単だけど簡単な技術ではない!

観光地などで、ガラスコップに名前や絵柄を描くことが出来るサンドブラスト体験ができるところもあります。もしかしたら、あなたももう体験済みなのかもしれませんね。経験済みの方はお分かりだとは思いますが、わずか1時間程度の体験教室でも、ガラスに名前を刻むことができます。それほど簡単な加工方法と言えるのかもしれません。
ですが、均一な深さを守り、滑らかに、さらにシャープに彫刻するのは極めて難しい技術です。1年や2年でマスターすることはできません。繊細な細かな部分を、手作業でなめらかに彫っていくには、熟練を要する作業です。

彫刻されたデザインを目を閉じたまま、そっと手でなぞった時にも、込められた想いを手で感じる事ができる、印刷では決して味わうことの出来ない、触れて感じられる、それがサンドブラストの強みです。

「なめらかさプラス」のフィルム作り

デザイン制作には、プロのイラストレーターや広告業で使われている、信頼のおけるソフトであるアドビ社のイラストレーターを使っています。
イラストレーターには、様々な機能があります。イラストレーターを使うことで思うようなデザインを仕上げる事ができます。

恋するきのこ デザイン 恋するふたりの夢玉手箱

・デザイン作り イラストレーター

デザイン制作は、アドビのイラストレーターを使ってデザイン画を作ります。ここで最も重要なことは、ラインを滑らかに書くことです。
線がガタガタでは、彫刻をしたときに線の粗さが目立ちデザイン自体の形も変ってしまいます。線を滑らかに書くのには、イラストレーターが最適なソフトなんです。

・フィルム作り(露光)

イラストレーターで作ったデザインを専用のフィルムと専用の露光機を使い彫刻用の型をとります。

恋するきのこ マグカップ 恋するふたりの夢玉手箱 

フィルムはとても繊細で、露光時の作業場の温度や湿度などに影響されやすく、また、季節の影響も受けやすいんです。経験の浅い工房さんでは、もとになるデザイン画を忠実フィルムに型をとることはできません。つまり熟練を要する作業ということです。

・フィルム貼り付けと養生

次に、作った型をフィルムに貼り付けます。接着剤を塗ってマグカップにフイルムを貼っていくのですが、塗る量が多ければよくひっつくというわけにはいきません。接着剤が多すぎたり少なすぎたりすると、彫刻の深さにも、ばらつきが出てしまいます。
接着剤のムラ、密着不足によるフイルムの剥がれ、貼り付け位置のミスなどで、彫刻が均等にできないなど、品質を低下させてしまう原因となるのです。

「繊細さプラス」の彫刻

・彫刻

次に、サンドブラストという機械を使って彫刻していきます。この作業は手作業です。

 

次に、サンドブラストという機械を使って彫刻していきます。この作業は手作業です。

サンドブラストしたものを「なめらかで綺麗」に仕上げるコツ、それはすべて今までの経験の中でしか得る事しかできません。知っている人にどれだけ話を聞こうが、その技術を習得できるのは経験あるのみです。
デザインの線の太さや彫刻をする広さ、そして素材にあてる砂の量と速度、素材に砂を当てる距離や角度。全ての条件が揃わないと彫刻のなめらかさや美しさが違ってきます。

 

次に、サンドブラストという機械を使って彫刻していきます。この作業は手作業です。

サンドブラストしたものを「なめらかで綺麗」に仕上げるコツ、それはすべて今までの経験の中でしか得る事しかできません。知っている人にどれだけ話を聞こうが、その技術を習得できるのは経験あるのみです。
デザインの線の太さや彫刻をする広さ、そして素材にあてる砂の量と速度、素材に砂を当てる距離や角度。全ての条件が揃わないと彫刻のなめらかさや美しさが違ってきます。

デザイン画の線は必ずしも同じ太さではありません。曲線であったり平面に広く彫る場合もあります。一定の速度と距離を保ち、素材に砂を当てたとしても、線が細いところと広いところでは、距離も速度も変えなければ綺麗な仕上がりは期待できません。

砂の量が多かったり速度が強いとマスクを破ってしまい、彫りたくないところにキズをつけてしまうなんてこともあります。彫刻の深さにバラつきが出てしまうと、デザイン自体の意味さえもなくなってしまいかねません。(まだ未熟な工房では回転式の研磨で仕上げをする場合があるくらいです。もちろん、研磨した面は綺麗ではありません。彫りっぱなしであればごまかすこともできるかもしれません、でも着色をすれば、回転式で研磨をした部分は粗さが浮き彫りになってしまいます)
夢玉手箱が彫刻のなめらかさにこだわる理由は、次の工程である塗装にも影響するからです。(ここを一番伝えたいかな!)全ての作業の丁寧さが数珠つなぎのように繋がっているんです。

「ひと手間プラス」のこだわりの塗装

・塗装

恋するマグカップシリーズののデザインは繊細なものが多いです。その細かな彫刻に着色することは、注意力と正確さが必です。彫刻をしたものをよりいっそう魅力的にするのが着色です。サンドブラスを施したものへの着色は、缶スプレーを使うことが業界の標準でした。ですから、色も市販されているものに限定されてしまいます。「夢玉手箱」ではこれまでの標準的な方法とは大きく異なり、色を調合してエアーブラシを使って着色します。

色の調合をするようになるまでは、ムラなく塗装することにしていればよかったのですが、調合するとなればそうはいきません。色を調合し着色を始めた最初の頃は、色の三原色が分かっていればイメージした色はできるだろうと考えていました。でも、実際に作業をしてみると、たった一滴加えるだけで大きく色は変化してしまいます。「やっと思いどうりの色ができた!」と思い塗装をしてみても、塗り重ねていくうちに思いのほか濃かったなんてこともありました。

色が変われば塗る回数が変わったり、吹き付ける量の調整や、パーツことの色の塗り分けであったりと、細心の注意をはらわなければなりません。
塗料濃度も、塗料が薄いとうまく色が乗らず、塗装しても乾きにくい。逆に濃度の薄いままで塗装をすると、平坦な塗装が出来ず、エアブラシのノズル内で塗料が詰まって吹けなくなったりしてしまいます。

この着色の工程を簡単に説明すると、洗浄→接着剤→本塗り→仕上げ塗りの全4工程の作業です。

全4工程と言っても、本塗りは一度吹き付けただけで塗装が完了するわけではありません。

薄~く薄~く色を塗りそして一度乾燥させる。その塗料が乾いてしまわないうちにまた塗り重ねる。その作業を何度も何度も何度も繰り返して、一色の色が塗りあがるという訳です。

ひとつのデザインで何色かの色が使われているとしてら、この作業を色ごとに繰り返すわけです。ですから、色が調合できても、一度塗装をして「はい、出来上がり」という訳にはいきません。このような細かい部分の「丁寧さ」が品質の良し悪しに影響してきます。なんとか出来たでは済まされません。この繊細な作業は熟練を要します。

恋するマグカップシリーズのマグカップは、普段使いのふたりだけにしかわからない特別感。いつもの食卓に並ぶマグカップ。揃って1膳となる夫婦箸のような存在であって欲しい。

「ふたりの想いの強さを刻みたい」そんな気持ちを込めて
恋する夢玉手箱は「ひと手間プラス」で着色にもこだわっています。